だらけ日記過去ログ:2006年6月15日(木)「終了番組評価調査について」
ここ数日はちょっとサイトとは関係ないことをしてました。つか半年放置してたからなぁ。ポシャらなければその内発表できると思いますので。 ということで、相変わらずいろいろ言われる終了番組評価調査。各所の反応風味もかねつつ雑感など。 終番調査だけは年4回やってましたが、それでも終番がメインだと思ったことは自分としてはなく、あくまで感想率調査のおまけな位置づけのつもりでした。やるならなるべく公平にということで、年2回にすると終了してからの時期が大きく違ってしまい、不公平すぎるので年4回にしていただけです。 メインは作品別リンク集作り。その気持ちは当初からあまり変わっていません。でもそれだけだとせっかくのメールのやりとりが勿体ないし、いまいち魅力が伝わりにくいので、興味を引きやすい企画が混ざっているという仕掛け。 感想率調査をしてみて、ただの作品別リンク集ではなく、ランキング型にすることで、何か興味津々になってくれている感覚があったので、ランキングというものを掲げることで、よりデータが集まりやすくなると考えたのもウソではない。 何度か書いているけど、アニメ多量見さん的には、終了番組評価調査の結果はそれほど興味のあることではない。なぜなら、ほとんどの作品を見ていて、自分の中の評価は既に確定しているし、あまり他者との関係を持っていない身としては何が全体的に評価された作品であったかはそれほど役立つ情報ではない。 それでも調査をやる前は、アニメ誌やDVD売り上げなどのランキングにすごく違和感を持っていて、「自分はすごく○○が面白いと思っているけど、そう考えることは世間からズレていることなのか?」という漠然な不安があったけど、調査をすることでそれを払拭できたのは大きな収穫だったと思う。 コメント機能がついてからはまた別の意味が出てきた。自分があまり楽しめなかった作品の絶賛感想を読むことで、さまざまなアニメとの接し方を知り、多量見能力を多少は向上させることができるようになった。逆側からは陥ったトラップからどう抜け出るのか考えてみたり。 調査として一番意味があったと思うのは、少数であっても「100人寄れば100の評価がある」と思っていただけたこと。自分や評論家の意見が絶対ではなく、同じモノを見ても、見る人によって思うことはまるで違ってくる、自分がその作品を見て感じた事は決してニセモノではない。そう知っていただきたいと。 作品ごとに評価の偏りはあるかも知れないけど、そこから外れている評価もウソではない。数値上はサンプル数1であっても、それを出した人の正しい評価はあの中ではそこだった、1つ1つが意味のある意図のあるデータであると。 そのようにそれぞれが正しく不可侵なデータだと思ってしまうと、傾向をまとめて順番に並べるランキングにどれだけの意味があるのかとも感じる。傾向はともかく順番ってそんなに大事だろうかと。だから単純に適当な数値化して平均。自分的にはそれぐらいで満足なのだが、それでは不十分という方も多いみたいでね。 今回の結果にしても別に「マイメロと蟲師を見るべし」ということでもなく、「マイメロや蟲師は楽しめる傾向が強い結果だった」ぐらいの話で、どちらが上かは人によって違っていていいし、平均点をとったらこういう順番になったという意味でしかないかと。 結果を見て何を思うかもまた自由。唯一無二の回答を出したつもりはない。好きに読めばよいかと。データをいじくって別の結果を導いてみてもね。 で、これの歴代ランキングというのは、「アニメ感想系をやるような人が見ておもしろいと感じる確率の高そうな作品の順番」ということで、決して視聴率でもDVDの売り上げでもない、そういうランキング。これの上位になる=儲かる ということでも =一般に評価される ということでもない。 これの上位が作品の面白さを表しているという仮説が成立したとしても、これの上位を目指す=おもしろい作品を作ることが目的ならば、傾向を読むことも大事かも知れないけど、儲かるもの、評価されるもの、注目されるもの…そういった作品はこのランキングにはあまり関係ないことも同時に見えてくる。 制作サイドが考えるべきは、「誰に何をどうさせるか」…アニメファンにDVDを買ってもらう、子どもたちに玩具を買ってもらう、アニメ好き以外にもアニメを見てもらう…そういうことであって、必ずしもおもしろい作品である必要はないと思う。おもしろい作品を作ることでのコストとその効果のバランスで、おもしろさを加減したっていい。 例えばホビー系で「アニメが放送されている事実さえあればよい」という場合もある。「そこそこの作画レベルで●ンダムの冠があればよい」という場合だって考えられる。そこにおもしろさを追及するのにコストがかかるとしたら…、おもしろくして得られるリータンがあまりないと考えられるのなら…、必要ないよね、おもしろさ。 とは言ってもアニメ制作はとてもクリエイター的なものだと思うので、与えられた条件下でそれぞれおもしろさを追求しているとは思うんだ。でもアニメ感想系の感覚的なおもしろさをすべての作品に要求するのは違うと思う。そういうおもしろさを必要とする作品はそういうおもしろさが必要だとは思うけど、それを必要としない作品、MAXレベルで必要とはしていない作品、そういうのにまでそれを要求するのはどうなのだろう。自分らにとってのおもしろさの要素を入れるか入れないかは制作側の判断の中にしかないのだから。 つまり、ランキング下位だからといって、それはイコール制作サイド視点でも失敗作だったということではなく、アニメ感想系の一部のみなさん的にはいまいちな傾向だった というだけなんだよね。制作サイド的にはその結果は小さなことだったかも知れないし、大きな痛手の原因だったかも知れない。つまり制作サイドがこれを見てどう思うかはさっぱりわからない。 私も個人的には多少参考にして欲しいとは思いますけど。たぶん今までは届きにくかった声だと思うし。せっかく見るなら(自分にとって)いいもの見たいと思いますからね。視聴者の身勝手な意見と言われようともおもしろいもん見たい。 あと某所の終番調査のアマゾンリンクは儲かってるのかという話は…、毎回売れて数本、クリックすら微々たるものです(ページのアクセスが数千あっても十数ぐらい)。過去になった作品は…売れた記憶ないかなー。バカ売れする土壌、というわけではないようです。いくらかでも買っていただけるのはありがたいのですが。ウチのアマゾンリンク収入はほとんどママレード・ボーイ関連です(少なくとも商品数では)。自分のサイト内ながら、専門サイトには全くかなわないなと思う次第で。 儲けたくて同様企画をやりたいなーと思う方は、基本難しいと思ってくださいまし。アレで儲けたいならもう少し工夫が必要だね、たぶん。 つらつら書いてたらやたら長くなっちゃったけど、とりあえずこれで終わり。反応元:■ みでぃの日記(5月30日(火))■ 日本で2番目に高い山(2006-06-10)■ Melog(2006年06月13日)■ 某スレ