先日は今の自分の運指について書きましたけど、このタイプの運指を突き詰めていったさいの理想型についてちょっと考えてみました。それが図1になります。 図1:みきもも理想運指(2002/6/29現在)
ちなみに、今の運指は図2です。 図2:みきもも運指(2002/6/29現在)
ポイントはAIUEOの母音です。日本語は基本的に子音-母音の流れを組み、ローマ字タイピングではそれに従いタイピングします。単純に計算して、母音の出る確率は1/2になりますので、ミスしにくい、速く動く指を使いタイプする方が理想的です。よって、出現確率の一番高いAを小指でタイプするのはちょっと厳しいため、薬指タイプになります。 また、日本語は子音-母音のペアで一つの音とするのが基本です。よって、子音をタイプした指と同じ指で母音をタイプするような形にしておくと、同一指での連続タイプになり、速度が落ちるので、なるべく違う指を使う形にする必要があります。 このため、図2では同一キーで打つことになっていた「で」「ざ」「せ」「うぇ」を違う指の連続で打てるようにするために、S、D、Z、Wキーに左右の指がオーバーラップする形に変更しました。
また、右端部分はより自然な指配置をもとに再構成しました。ホームポジション型(図4参照)だと、小指の打つ範囲はかなり広く、上段キーまで及んでいますが、実際小指というものはそれほど長くなく、自然にキーボードに配置した際、すぐ押せるのは両端の下側のみです。またそれほど確実に、速く打てつことができる指ではないので、出現頻度の高いキーを担当させるのは非効率です。よって、自然に指を配置した際に近いキーのみの担当としました。
バックスペースキーに関しても、冷静に考えて小指が一番速く確実に届くとは考えがたく、薬指か中指を使うのが効率的かと思います。バックスペースキーは頻度が高いキーなので、現状で慣れている中指を継承しました。新しく覚えるなら、薬指の方が速いかも知れません。
Yキーについては先日書いたとおりです。左手の進出により、「ひゅ」「にゅ」「にぃ」「みゅ」「みぃ」等に対応できるようになります。
以上が図1の運指の意図です。ちなみに、ホームポジション、タイピングが始まる前の指のデフォルト位置は図3のようになってます。 図3:現在のホームポジション
通常、ホームポジションは正しいキーの上、ASDF JKL+ですが、基本で使う指が3本ずつであるため、通常位置とは全く違う位置に構えます。というか、指をわざわざ丸めるのが面倒なので、指を適当に伸ばしたままキーボードの上に置くとこれに近い形になります。また、通常の形のホームポジションでは人差し指はFとJキーの上ですが、一番速く動く人差し指を出現確率の低いFやJキーの上に置いておくメリットがさっぱりわかりません。確率的にDやKの上に置いておく方がいいかと思います。この形だと、「こ」や「か」が出たときの反応速度はかなり速いです。
…のような意図を持った運指ですけど、あがっている問題点もいくつかあります。
まずはお察しの通り「覚えにくい」ことですね。基本的に「その場その場によって打ち方を模索する」というタイプなので、あまり教科書的に書くことができず、これで0から覚える、なんてことはかなり難しいです。そもそも自己流もいいとこなので、これが正しく速い運指なのかははっきり言って不明です。
そして、普通に問題なのが、母音連続の処理です。この運指だとUIOは必ず2本の指でタイプする形になっています。また、人差し指の範囲が広いので、子音-母音の関係を作った時点で人差し指、小指の両方を使った状態になってしまいこともあります。すると「ふいに」とか「じおん」とかのU→IやI→O等母音の連続の際指が足りなくなり、同一指での連続タイプや、流れが通常と違うためミスタイプに陥りやすくなります。また、−(ハイフン)も中指担当なので、流れに組み込むとちと混乱しがちです。 …つか、素直に薬指を使えばいいような気もするな…。Oを中指と薬指にして、ハイフンを薬指オンリーで解決かも。(^^;
ま、まぁ、まだまだ探索中なので…。(A^-^;;;
ついでに正しいとされるホームポジション型の運指表を図4に。 図4:正しいとされる運指表(ホームポジション型)
見ての通り何も考えず配列された運指ですね。まぁ慣れてしまえばこれでも速いもんですけど。まぁ英語打つ分にはこれでもいいのかも知れませんが、日本語では非効率面もかなりあるはずですわな。そもそも配列からして英語用ですから、これで日本語打つ方が間違っているといえば間違っているわけで。ハイフンなんかとくにそうだけど、日本語の出現確率で配置したら絶対こうはならないはずなんだよね。 日本語打つなら素直にかなで打てってことかしらね。
でもこう、打ちにくい配置だからこそいろいろと考えられておもしろいのかも知れないな…。
無駄に長くなったけどこのへんで終わっとく。
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