歴代ランキングと制作会社ランキングとサイト参加歴更新しときました。まぁ特にコメントはしないですけど。下の手動TBのコメント抜けも追加したよ。新番のややこしさはR'sMさんの別口解析ですっきり。
調査してると調査の話しかできなくて(しにくくて)困りものだね。前後だいたいひと月ぐらい潰れてしまう。年に4回やってるから、1年の3分の1は調査ネタしか書けない状態…。他にも時間をかけたネタとか書きたくはあるんだけどなぁ。
そんなところで、調査ネタから離れてハイビジョンレコーダーについて思うところを適当に書き連ねてみる。
最近はすっかり地デジでの視聴が増えてきているわけですが、地デジ及びデジタル放送は現状コピーワンス信号が入っているため、基本どころか確実に「見るだけ:見終えたら消す」になっています。もっとも、ウチのレコーダーはRec-Potなので、外部出力はできないんですけどね。
さて、地アナをHDD&DVDレコで録った場合にどういうことをしているか、ちょっとまとめてみて、それがコピーワンス状態だとどうなるのか考えてみましょう。 地アナ録画 | 地デジ録画 (コピーワンス) | 解説 |
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それほど高画質で残したいわけではないので、DVD枚数を減らすためにもビットレートを下げて再エンコード。 | コピーワンスのためレート変換不可。低ビットレートで保存したいならあらかじめそのビットレートで録画しておく必要がある。最近のはできるらしい。レート変換ムーブだそうで。 | コピーワンスだと録画見して内容を確認したあとビットレートを決めることができず、見る前からその番組をどうするか考えておかなければならない。 見る・保存するは同じレベルになってしまう。 | CMカットまたは本編とCMを分けるためにプレイリスト作成。そのプレイリストでDVDやレート変換を行うとHDDの断片化が起こりにくくなる。 | ムーブしかできないために、オリジナルタイトルを切り貼りすることで本編とCMが分離できるが、同じレコーダー内で行えば、HDDにゴミが残る可能性が高い。 また、当然ながら同じシーンは2度使えない。 | 高ビットレートで普通のレコーダーよりHDDを酷使している上にこういうことを繰り返せばレコーダーの寿命がすぐに来てしまいそうな気がする…。 | 録画されるのは映像データのみ。 | 放映時の時間や、ニュース、番組情報、字幕などのデータ放送部分も含まれる。 | メディア化したときにいらない情報まで入っているのはたとえ僅かでも容量を食われている気がして気分が悪い。 | 焼き込みに失敗してデータがなくなると寂しいので、移動(ムーブ)ではなくコピーでDVDなどのメディアにして、ちゃんと焼けたのを確認してからHDD内のデータを消す。 | ムーブしかできないので、焼き込みに失敗すると、少なくとも失敗するまでのデータはなくなってしまう。 | コピーワンスとはつまりバックアップ禁止であることを理解する。なくなったらもうどうしようもない。 |
とりあえず思いついたこの4つだけ上げてみる。うーん、今までHDDになっていろいろ便利だったことがだいぶダメダメになってしまいますな、コピーワンス映像になると。
では、コピーワンスを維持しながら、地アナ録画の利便性をどうやったら維持できるのか考えてみましょう。答えは簡単、
「同じ番組を複数同時録画する」
ですな。HDD容量は食うけど、コピーワンス被害をかなり回避できます。現実的には5つぐらいが妥当なラインなんだろうけど、理想論ではコピーワンスを意識しなくなる程度…100タイトル同時録画ぐらいが目標かね。
ほでは、複数同時録画のメリットを、上の表と対応させて考えてみましょう。 やりたいこと | 複数同時録画での対応方法 | 解説 |
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ビットレートを下げて再エンコード。 | さまざまなビットレートで録画したタイトルをあらかじめ用意することになる。 フルレート×3、中ビットレート×2、低ビットレート×2などのようにいろんなビットレートで同時に録画される。可能。でも一度下げたらもう元タイトルはなくなる。 | 残したいビットレートを選択して、メディアに残すことができる。 あらかじめ用意しておけばレート変換の手間はかからない。複数タイトルあるので、いろんなビットレートで保存できる。 | 断片化させないでCMカットまたは本編とCMを分ける。 | 複数の同タイトルが存在するため、切り貼りではなく、本編のみ、CMのみのタイトルを作り、元データをまるまる削除することによって、切り貼りよりはきれいにデータを作ることができる。また、複数タイトルあるため、同じシーンの複数収録も可能。 | 内部データ的には複数タイトルだが、インターフェイスではそれをさほど感じさせないように作るとなおヨシ。 | 外部保存にするときは、放映時の時間や、ニュース、番組情報、字幕などのデータを入れたくない。 | 放映時の時間や、ニュース、番組情報などのデータがない録画タイトルも作っておくことで解決。ただ見るときはデータ付きのものも見られる。 | パターンが多いので5タイトルぐらいでは対応できない…。 | メディア化する際、ちゃんと焼けたのを確認してからHDD内のデータを消したい。 失敗したら焼き直したい 複数枚作成したい。 | 複数タイトルがHDDに保存されているので、同時に録画したタイトルの数だけ失敗およびメディアを作成することができる。 | 現実的に私的レベルで100枚も同じものを残すとは考えにくいので、数があればもはやコピーワンスを意識することはない。 必要なだけ使って、余った残りは消すだけ。 |
つまりアナログの「コピーがいくらでもできる」を「あらかじめ必要となる(かもしれない)ものを複数用意しておく」に代替えするわけですな。
インターフェイスさえしっかりすれば、現状のアナログレコーダーを使うのと同じ感覚でコピーワンスものを扱えるようになるかと。まぁ理想のレベルだと、HDDが500テラぐらいは必要になるような気がしますが。
ということで、このままコピーワンスがスタンダードとして続けば、W録どころか、ハンドレッド録ぐらいになるんじゃないかと思う次第です。技術的にはともかく電波的にどこまで録れるのか知りませんけどね。
こういうレコーダーが本当に開発されているのかどうかは全然知りませんが(たぶんしてないでしょ)、こういうのが普通になれば、家庭での録画は今まで通り、借りてきたものや友だちからはコピーできない(もらうことはできる)ことになって、コピーワンスを入れる本来の目的に近づくんじゃないのかな。現状のレコーダー事情だと、ユーザーの使い勝手を落としてるだけだもんなぁ。
コピーワンスそれなりに先行組からの意見でした。レコーダーさえしっかりしてくれれば、コピーワンスはあってもいいと思うよ。現状は×だが。
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