● ちょっとネタが古くなっちゃいましたが、感想率調査についていくつかメッセージをいただいていたので、それについて少し。
さすがに指摘されたサイト名は出せませんが、「違法な手段等を用いてアニメ視聴&感想書きを行っているサイトは感想率調査の参加にふさわしくないのではないですか?」(要約)とのメッセージを調査終了間際にいただきまして。それについての見解を書かせていただきまふ。
結論から言うと「こちらとすれば特に気にするつもりはない」ですが、それだけだとあまりにそっけないので理由とか書きますね。
うちは警察でも正義の味方でも、法の番人でもないので、各個勝手に危ない橋を渡っているのに関与するつもりはないです。他の地域にいる友人からテープを送ってもらおうとも、データを直接通信しようとも、見知らぬ他人とデータを共有しようとも、それは自己責任ですし、取り締まる権限はこちらにはありません。(事実確認が確実に取れることもないですしね)
なので、感想率調査としましては、「見た」という事実さえあれば、それがいかなる手段でも気にしません。感想率調査で気にするべきなのは「本当に見たかどうか」のところの方が重要ですね。自己申告なので不正は難しくありませんが、サイト持ち限定ということで、サイト名出して不正を行うのは自分のサイト閲覧者ごと欺くことになるので、なかなかやる人はいないんじゃないかと。
ちょっと話それた。上の話に付け加えると、キャプ画像など「著作権」に関わる部分は、著作者以外に口を出す権利はないと思っています。というかないです。止めさせることができるのは著作者、著作者に依頼された者のみです。
どんな手段であろうとも、「見て」「見終えて」思うことはあるだろうし、正当な手段以外で視聴したとしても、その感想すら正当でないという意見には賛成しかねます。方法の違いこそあれ、「見た」ことに変わりはないのだから。
そういうことを気にしてしまうと、「PCモニターで見た人」「液晶モニターで見た人」「ブラウン管テレビで見た人」「プラズマテレビで見た人」「平面ブラウン管で見た人」「ホームシアターで見た人」「14インチテレビで見た人」「2.0Mbps以下で見た人」「S-VHSで見た人」…などで「感想の価値」が違うことになってしまい(確かに与えるインパクトは違うだろうけど)、それを認めてしまうと調査自体が破綻してしまうワケですよ。前提として「“見た”ことにおいて、皆平等である」というものがあるから。
ということで「正当な手段で視聴していないサイト」について訴えるべきなのは、少なくともここではないです。どうしても気になるというのなら、警察なり著作元などにチクればよいかと。
次ー
● http://www.ehonnavi.net/ScoreRanking_popup.htm こういうやり方をしてみではどうでしょうか。 (3点を入れるか1点をいれるかはおまかせします。) うちでこれをやるとすると「ふつう」の「2点」を入れるべきでしょうな…。でも過去のデータとの整合性が取れなくなっちゃうので、おいそれとは導入しにくいところです…。データを後でいじるときもちょっとネックになりそうな気配。
● 終了番組評価をみせてもらったのですが、1つ疑問がわいたので書かせてもらいます。 どうも「見切り」と「駄作」の違いが気になりました。 映画に例えれば途中で席を立つ客と最後まで眠ったり帰らずに観させて「サイテー」といっている客を見ると最後まで観ることすら出来ない映画のほうがひどいと思うんですが。 見切らないで駄作という人と逆の人では傾向が違うということはないのでしょうか? どこかで答えていたような記憶もよぎりましたが…どこで書いたか思い出せないので再度自分の見解をば。
調査ページをご覧になっていただけたのなら、おわかりかと思いますが、本調査では「見切り」を評価として扱っていません。あくまで参考データとして入っています。
まず映画との性質の違いについて。TVアニメと映画やセルDVDで大きく違うのは「対価」です。劇場に足を運び、1500円とか1800円とか払い、2時間程度の時間を使うことをいとわず「映画を見よう!」とする行為には相当の「覚悟」…言い換えれば何かを犠牲にしている「対価」が必要になっています。なので、多少のことで席を立つ人はいません。自分の払った対価を無にしてまで、2時間程度を耐えることもできず、その場を離れたいと思わせてしまうような映画は確かに「サイテー」かも知れません。
ですがTVアニメは、チャンネルを合わせるだけで垂れ流されている…、TVを見る環境があるのなら、TVアニメを見るのに必要な対価は「テレビをつける」、ただそれだけです。「見切る」…「途中で見るのをやめる」のは実に簡単に、安易に選択できることです。というか、初回チェックなら、その後半年や1年の間毎週その時間を取られると思うと、むしろ「見切る」方が楽な道です。
映画とTVアニメにおいて「見切る」行為は同じモノとして扱うことはできないと考えます。
では次に、「見切り」と、最後まで見た上で「駄作」と評価した場合の違いについて。
「見切り」が、 「つまんなかったから見るのやめたよ」 「自分には合いそうもなかったので」 「わざわざ見るまでもないと思った」 「他の番組を優先するので」 といったすごく軽い理由なのに対し、
見終えた上での「駄作」は、 「俺の時間を返せ」 「こんなものを見続けてしまうなんて自分はなんて…」 「何でこんなものを見てしまったのだろう」 「せっかく見たのに何も残らなかった…」 のように、それまでの視聴にかけた時間、犠牲にした裏番組、録画に使った労力…いろんな対価を思い出しつつ下す、寂しく重い評価なのれす。
TVアニメに関して言えば、評価としての「見切り」より「駄作」の方がよりマイナスな評価であると考えます。
んで、終了番組評価調査の基本コンセプトは「最後まで見て結局どうだったの?見てよかったの?」というところにあるので、見た人同士がなれ合う意味より、見られなかった人、見てなかった人、見切った人に、「あなたが見なかったアニメはこんな評価だったよ」というものを示してあげるという意味を、自分としては大きく出しているつもりです。
ですので、「見切り」は終了番組評価調査に影響あるデータとして使用していないのです。
つまんねぇモンを最後まで見せられた(見ちゃった)身にしてみれば、見切りなんてものは「ろくに全部見てもいないくせに何を評価してんだ」、そんな気分になるのです。
ついでに言うと、見切られまくった作品=駄作 とは一概には言えないものです。見切られたということは「途中で視聴者をしらけさせた」ということではあるかも知れませんが、「最後までつまらなかった」と必ず繋がるとは言えないワケです。「見切りたくなるようなつらい日々を抜けたからこそ味わえる感動もある」…それを、見切りまくる人にも知ってほしいのです。
総じて、多量見(見切れない病の人)さんが集計している限り、「見切り」は評価対象には入らないでしょう。
でもまぁ「見切りを評価として入れたい」という意見も少なからずあったので、見切り欄までは作っていますし、見切りデータまでは公表してあります。見切りを考慮に入れた集計をしたい場合はここ以外で集計をお願いいたします。
数字は嘘をつかないと思われがちですが、集計者の意図の入る余地は、実際のところかなりあるものです。騙されないように気をつけましょう。
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