あんまり詳しいわけでもないんですが、引用のルールについて。引用の大まかなルールは5つ。
1.他者の著作物を引用することが自らの著作物に必要である。 2.引用部分の出所を明記する。 3.引用部分が明確にそれとわかるようになっている。 4.自分の著作物が「主」であり、引用部分が「従」である 。 5.引用する著作物の引用部分を改変してはならない。
おおまかにこなもん。引用の目的は「報道、批評、研究その他」であればいいそうなので、つまり著作が認められるところなら何でもよさそうです。
えーと、まず1、引用の必要性・必然性があること。わかりやすく言えば、引用部分なしで語るのは難しいことを語ろうとしている、ってことですな。で、ここに4が絡む、と。著者の意図がない引用部分の解説や紹介では主従関係が逆になってしまうので、ダメです。不必要に長い引用も、必然性と主従関係に絡むのでダメです。
2、3は引用部を自分の著作権の範囲みたいに見せるな、って話なので、ちゃんとしておくよう。5も似たようなところ、変えちゃったら違うもんになっちゃうし。
で、キャプ画像がどうやったら引用に当てられるかの話になるわけですが、基本的に画像は引用になりにくいとかなんとかいう噂があったりなかったりもしますけど、まぁ上記のルールに当てはめて考えてみる、と。
まず、「キャプ画像がないと伝わらないような意図のある文章をそれなりの長さで書く」ってとこが大事、むしろこれに尽きるというか。貼るだけでその画像についてなにも語っていないなんてものは論外ですな。画像があって、「萌え」とひとこと書いてあるだけ、というのも主従関係が成り立つとは思いがたいのでダメでしょう。あと画像を貼って「ここでやっさん登場」とか書いてあるだけというのも、文章に創作性が認められないと思われるのでダメですな。
てことで画像の1枚の絵で語れる部分は、しっかり語っておけ、ということでいいと思いますが、アニメ感想に於いて「このシーンは…」なんて書きたい場合、引用部は静止画1枚が必然性があると言えるのかどうか気になるところ。
語りたいアニメの部分は「絵」でなくて「シーン」になるので、シーンの頭や途中の絵を貼ったところでそれが「自分の文章をわかりやすくするもの」に成り得るかというと微妙なところではないかと思うってことです。貼る貼らないじゃ、どっちにしろわかりにくいのなら、そのキャプ画像に「必然性」があるとは言えず、引用ではなくなってしまうのではないか、ということ。シーンについて引用を用いて語るなら、むしろ静止画ではなく動画になっていてはじめて成立するのではないかと思ってみたり。もちろん必然性のある範囲の短いもの限定でしょうが。
さらに気になるのは5のところ。キャプ絵はホムペに貼られる形になっている時点で、「JPEG圧縮」「縮小」などの改変が加えられている、と見ることもできます。まぁこちらとしては判断しかねる部分ではありますけど。
そして(まだあるのかよ…)、「ホームページ上での引用」を考えた場合、HTMLには引用用のタグが用意されているので、引用にはそのタグを利用すべきでしょう。3に関わるところですね、表示上(見た目)もそれとわかるようにしておく必要がありますが、HTML的にも「引用」であることを主張しておく方が安全です、という意図です。
引用のタグには<BLOCKQUOTE>と<Q>の2つがありますが、いろいろ細かいことはあるんですけど、前者が長いやつ、後者が短いやつとでも思っておけばあんまり問題ないです。画像の場合は<BLOCKQUOTE>を使うのがベターでしょう。引用元を示すCITE属性または<CITE>タグを併せて用いることになっています。しっかり見た目に反映される<CITE>の方を使う方がよいでしょう。両方でも可。
詳しく気になる方は自分でしらべたりしてみて下さいな。こことか。
んダバ例など。
---------------- フジテレビ系アニメ・「金色のガッシュベル!!」オープニングより(画像は第1話より) 先日、例によって日曜朝9:00の金色のガッシュベル!!を見ていたわけですが、そのオープニングにて、左の絵の箇所がおかしいと隣から言われてしまいました。
何がおかしいかと聞くと、キャラの後ろのガードレールがおかしいそうです。見ての通り、ここは坂道なんですが、ガードレールの支柱が坂に対して垂直になっちゃってるんですね。こういう支柱というものは基本的に、坂に対してではなく、地球に対して垂直、つまり重力方向に向かってまっすぐな形になっていないとおかしいです。つまり
←こうね。本当は写真撮ってこようかと思ってたんですが、近所に坂道ガードレールがある記憶がなくて手書きで失礼。電車の窓から確認したかぎり、ちゃんとこうでした。
でも実際軽めの坂なら、めんどくさくて斜めに刺さってることもあるんじゃないかなーとか思ったりもします。まぁこんだけ急な坂なら斜めに刺さってることはほぼないとは思いますけどね。遠景はまっすぐなので、実はカメラが曲がっているなんてこともなさそうですし。
で、そのツッコミを入れたのはうちの母なんですけど、私以上に細かくて困りものではあります。「こういう雲はあり得ない」とか「この星空は違う」とかよく言ってます。
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これぐらい書けば多分引用にできるんじゃないかと思いますが…、微妙に紹介に甘んじている気もするので、油断ならないかも。
で、上の絵には©の著作権表示はしてませんが、この辺は解釈に迷うところかなぁ。引用としては「引用元が明確にわか」ればいいので、著作者を必ずしも表示する必要はないということもありますが、©のCopyright表示を引用に使ってよかったのかどうかの記憶がどっかに飛んでっちゃったので(「転載」の時のみだったっけ…?)、逃げです。つか©のみじゃ、「どこから引用されたのか」はわからないので、引用元表記としては不十分ではないかと思われるわけです。
長くなったけど、そな感じ。一応私見の範囲なので、これがカンペキに正しいとかは思わないでくださいまし。気になる方は自分で調べて自己責任で。
んで、「引用」なら著作元の意志は関係なく、自由に行えるので、たとえ「キャプしないでね」と書かれていたとしても、「引用させない権利」は著作者にはないので、「引用」なら行えます。「引用」なら、ね。
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