だらけ日記過去ログ:2002年11月15日(金)「金曜だからお金の話というわけではなく」
TVアニメ1話作るのに、だいたい最低でも1千万円ぐらいはかかるそうです。(廣済堂「これがアニメビジネスだ」より) つまり週56本のアニメを見ている私は、少なくとも毎週5億6千万円かかっているものを見ているわけで、なんだかすごいことです。最近は版権ビジネスも一般的になってきて、アニメビジネスを長い目で見る動きも多くなってきたこともあり、制作費はもうちょっと上がっているものも多いと思います。 んで、アニメで働く人は基本的に薄給で、作業量に比べ正当に評価されているとは言えない世界なので、きちんと評価される世界だったと仮定すると、制作にかかる額は倍ぐらいになるんじゃないかと思います。(推測) つまり毎週10億円ぐらい価値のある(←それは語弊がある気がするが?)ものを見せていただいていると〜。しかもタダで。 アニメって何げに贅沢な趣味だと思いまふ。 まぁ正確には見ている人数でわり算した方がいいんでしょうな。アニメの視聴率はだいたい0.1%〜10%ぐらいですね。平均すると3%ぐらいでしょうか(適当)。いま日本の人口ってどれくらいだっけ?1億2千万ぐらい? それだと3%で360万人程度、ひとり…3円弱か。…なんか急に安くなってきたなぁ。56番組でも155円…。たとえ0.1%だったとしても4666円ですわ。 そーいやバカ高い加入料で有名なAT-Xの加入者ってどれぐらいなのかしら…調べる……いまだいたい4万人強って感じかな。4万人として、1500円が毎月はいると、月々6千万円ですな。6話分。1週1話ずつで1作品4千万円ほどかかると思われるので、現状のオリジナル構成って何げに厳しかったりするのかしら…とか思ったりするけど、収入源はそこだけじゃないしね。 話それた。逆に言えば1番組に対して週3円の純利益分を支払っていれば、アニメ界に自分の見てる分は還元しているということになるのかな。とはいってもアニメにかかるお金は制作費だけじゃないし、赤字とはいえスポンサーから金は出ているんだから、3円という数字はかなりどーでもいい数字な気もします。 でも3円でいいと思うと結構気が楽ですな。私の56番組視聴でも週155円×4週=月620円。アニメ誌買うだけでよさげです。 ついでにOVAの話、1話当たりの制作費は2500万円程度らしい。DVDの価格が5000円とすると、5000本売れればいいだけです。まぁ実際は間にいろいろ入るので5000本とは言いませんが、だいたい多くて倍(1万本)ぐらいではないでしょうか。…何げに簡単に売れそうな数字です。つかほしのこえなんて5800円もしますよ!? 個人制作であまり金かかってないような気がするんだけど…ボロ儲け? てことはKEY THE METAL IDOLの「3万人」ってかなり大きい数字だったんですなぁ。 また話それた。つまりOVAなんかまで買うようなアニメファンは1作品に対して1万人いればいいわけです。1万2千人としても、人口比率の0.01%ですよ、0.01%、10000人に1人が買えばいいわけです。 何げに、簡単そうですな。売り方によってはマンガ並に安くして、流通量を増やす、という手もあるかも知れない。価格のほとんどが1枚1枚にかかるコストではなく、制作費などの1作品ごとに固定された価格ですから、流通する数が多ければ、すぐ安くなれるものですし。 まぁ、それはいいや。0.001%のツボさえ刺激すれば利益が出るんですから、いろんな企画も通りやすいわけですなぁ。TV放送したやつのDVD化とかだとTV放送の方でそれなりに儲けてるはずだから、もっと売れなくてもいいのかもしれないし。 アニメってなかなか安い趣味です。(さっきと変わってるよ…) なんてことを書いてたらよいサイトを見つけました。アニメってこの辺の話あんまり伝わってこないし、伝わるときも断片化してることが多く、こうまとめていただけるとかなり参考になりますな。よく読むと上の文が超てきとーなのがわかるでしょう。(ぉ 趣味の卒論はいいですなぁ。 流通料が半分か…。通販オンリーで半額にできるってこと…。 ビジネスで見た「アニメ」はまだまだ隙だらけに見えますな。